近年、特に地震や水害が毎年のように起こり、
多くの人命や財産が失われています。
大規模な自然災害による被害は、
復旧にも長い年月と
多大な労力が必要となります。
その仕事は、災害が発生する前から始まっています。
障がい者や高齢者、傷病者など、一人ひとりの避難計画作成を含め、地域の防災・減災に、計画の段階から参加します。人々の生命や財産を守ることに加え、災害が起きた後に、被災者が抱える問題を発見し、生活を再建し、支えることに全力を尽くすこと。それもソーシャルワーカーの役割です。医師や看護師、自衛隊、消防団の活躍に比べると、まだ広くは知られていませんが、なくてはならない存在です。
01命を守る
災害が発生する前には、自ら避難することが難しい障がい者や高齢者などの、一人ひとりの避難計画の作成にかかわります。災害が起きた時には、自ら体を張って利用者の安全を確保したり、リスクを承知で避難誘導や安否確認のために地域に向かうこともあります。福祉は、災害発生時よりも、その後の生活支援などの役割に目が向きがちですが、災害発生前から人々の命を守ることに最善を尽くします。
02情報を集め、活かす
日頃の人とのつながりに加え、インターネットやブログ、ツイッターなどを有効に活用し、情報を集め、必要な人に的確に提供することも重要な役割です。交通網が遮断されたり通信機器が使えなくなった時には、地域を訪れたり、戸別訪問により、必要な人に必要な情報を届けたり、安否確認と同時にニーズを把握するなど、地域全体の状況を把握することも役割の一つです。
03必要な環境を整える
被災により入所施設を失った利用者には、避難所以外の場所への避難をできるだけ避けるために、代替施設と移送手段の確保や移動を行います。デイサービスが再開できなければ、代わりの居場所づくりをしたり、在宅介護器具の代用品を考えるなど、失われてしまった生活支援の基盤を他のものに代える工夫を行います。
04多職種と連携する
例えば、避難所では、様々な専門職種がそれぞれにニーズ調査に訪れ、そのつど同じような答えをするなど、避難者の負担になるケースがあります。また、復旧や生活の再建時には、制度からこぼれ落ちる被災者もいて、被災者個人や一専門職者では、問題発見や課題解消に対応できないケースもあります。そこで各専門職者が1つのチームとして活動することで、避難者の負担を減らし、横断的な支援が的確に行えるように、保健師や看護師、弁護士や建築士など、多職種との連携やコーディネートをすることが求められます。
05制度や法律の限界を
乗り越える
災害時には、すでにある制度や法律だけでは対応が困難な被災者もあらわれ、支援の限界の壁が立ちはだかります。真に利用者の尊厳や命を守るという理念のもと、自ら責任を負いながら、他の領域の専門職者とともに行政サービスや法律の限界にチャレンジしていく力強い役割を担います。
06人とのつながりを
回復させる
例えば、転入してきた被災者(避難者)と、以前から住み続けている住民のあつれきが生じることがあり、地域の外に避難していた被災者が自宅に戻った際、うまく地域で過ごせないケースもあります。それら両者間の溝を埋めていく活動や、あるいは、復興住宅などでの新たなコミュニティづくりの支援によって、避難していた人々や被災者の疎外や孤立感の解消につなげます。
災害時に期待されるソーシャルワーカーの支援があります。しかし、それらは急にできるわけではありません。
平常時のソーシャルワークの取り組みが基盤となり、普段の連携やつながりなど、どんなネットワークを築いているのかが重要になります。
ソーシャルワーカーをはじめとする、
福祉に携わるセンパイの想いと
活動に触れてください。
今の、そして未来の福祉に携わるたくさんの
センパイたちがいます。
下のボタンで、「在校生」「卒業生」を
それぞれ絞り込むことができます。
的確な情報提供が支援につながる。その喜びはこの仕事ならではです。
東北福祉大学 2012年卒
宇佐美 愛理さん
地域福祉の推進に携わる中、あらゆる場面で大学での学びが活きていると感じます
淑徳大学 2020年卒
阿部 洸希さん
障がいのない社会をつくる
文京学院大学 2022年卒
倉田 すみれさん
「その人らしさ」を大切に。利用者様のよき理解者となり、感謝される支援を目指したい
鹿児島国際大学 2017年卒
今村 圭佑さん
「行政だからできる支援をしたい!」児童虐待や非行など複雑な問題と向き合っています
静岡福祉大学 2016年卒
平野 龍さん
子どもの保育はもちろん、保護者の支援もできる保育者をめざし奮闘中!
東北福祉大学 4年
佐藤 玲海さん
将来は先生として子どもたちと関わりたいです!
群馬医療福祉大学 2年
大川さん
2つの国家資格を取り、やりがいのある福祉の仕事で活躍します!
文京学院大学 2年
山本 拓幹さん
児童分野で働く未来に向けて、勉強やボランティア活動を頑張ります
大阪人間科学大学 2年
岸本 剛虎さん
子どもたちの意思を尊重し、夢や目標を叶えるサポートをしたい!
淑徳大学 3年
小安 涼太さん
中学時からめざした福祉の仕事。今は精神保健福祉士をめざしています
日本福祉大学 4年
土屋 裕人さん
アダプテッド・スポーツで、人と人がつながるコミュニティの創出をめざしています。
北海道医療大学 3年
菊地 莉子さん
社会的に弱い立場の方と同じ目線となって支援を提供できる人間になりたい
田園調布学園大学 2年
竹内 仁美さん
「ほんまもんの福祉」が本気で学べる
関西福祉科学大学 4年
堀山 葉瑠花さん
保育士になるための勉強や部活動など充実した学生生活です
中部学院大学 2年
川瀬 真白さん
将来、スクールソーシャルワーカーとして子ども達をサポートしたい!
長崎国際大学 3年
長野 由依さん
将来は母のようなケアマネジャーになり、人の役に立ちたいです!
同朋大学 1年
貝沼 優希さん
尊敬する恩師のように、いつまでも慕われる先生になりたい!
熊本学園大学 4年
金城 巴菜さん
ニーズに応えられる社会福祉士として、福祉現場に貢献したい。
大正大学 4年
高橋 尚子さん
社会福祉士と介護福祉士、ダブル資格取得を目指して介護のプロに!
鹿児島国際大学 3年
Nさん
身体だけでなく、心も元気にしてあげられる作業療法士になりたいです。
聖隷クリストファー大学 4年
今井 友喜奈さん
対人援助の知識を身に付け、将来は社会福祉士として人助けがしたい!
関西福祉大学 2年
前田 璃子さん